イスラエル、ガザ地区で最後の捕虜の遺体収容、ラファ検問所開放へ
この収容は米国が仲介した停戦合意の初期段階で定められた重要条件の達成を意味し、ガザとエジプトを結ぶラファ国境検問所の開放が期待されている。
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イスラエル軍は26日、パレスチナ・ガザのイスラム組織に拘束されていた最後の捕虜の遺体を収容したと明らかにした。この収容は米国が仲介した停戦合意の初期段階で定められた重要条件の達成を意味し、ガザとエジプトを結ぶラファ国境検問所の開放が期待されている。
イスラエル軍によると、当局が遺体の身元を確認。イスラエル軍に所属する24歳男性であることを確認した。この男性は2023年10月7日のハマスによるイスラエル南部急襲の際に戦死した。イスラエル軍は声明で「遺体の身元を確認した」と述べた。
イスラエルはこれまで、全ての人質の返還を停戦プロセスの中心条件としてきた。今回の収容により、ガザに残る人質はゼロになった。ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は26日、議会でこの兵士を英雄を称えた。
この出来事はトランプ(Donald Trump)米大統領が提示した停戦案の初期段階における大きな節目とみなされている。この計画では人質と遺体の全返還に続き、ガザ地区の復興やハマスの武装解除、停戦履行の監視などが次の段階として想定されている。イスラエル政府は条件が整い次第、ガザとエジプト間のラファ検問所を限定的に再開し、歩行者の通行を認める方針を示している。
男性の帰還は停戦協定の進捗を象徴する出来事として、イスラエル国内で感情的な節目ともなっている。国内メディアは男性の棺が国旗で覆われ、軍関係者や一般市民が敬意を払う様子を報じた。
ハマス側も声明で、提供した情報が遺体発見に寄与したと語り、停戦合意の履行にコミットする意向を示した。ただし、停戦合意第2段階で取り組むべき課題は多く残されている。特に武装解除の実効性やガザ地区の政治的統治の在り方、復興支援の開始時期を巡る国際社会と地域勢力の調整が重要な課題となっている。
ラファ検問所はガザ住民にとって外部との主な交通・物資のルートであり、その開放は人道支援や住民の移動にとって大きな意味を持つ。ただし、イスラエル側は検問所再開の条件としてハマスの非武装化や安全保障措置の強化を挙げ、完全な自由通行がいつ実現するかは依然として不透明だ。
ガザでは過去2年間の戦闘で多数の死傷者が出ており、停戦後も住民の生活コストや復興の遅れが続いているとの声が国際的な人道団体から上がっている。今回の人質遺体の回収が和平プロセスの新たな局面を迎えるきっかけとなるか、今後の動向が注目される。
