◎ISISの創設者は2019年10月。その後継者は2022年3月、3代目は同年末にシリアで殺害された。
イスラム国(ISIS)の最高指導者とされるアブ・フセイン・フセイニ・クラシ(Abu al-Hussein al-Husseini al-Qurashi)が国際テロ組織アルカイダとつながりのある組織との戦闘で死亡したようだ。ISISを支持するスンニ派のアマーク(Aamaq)通信が3日に報じた。
フセイニ・クラシは昨年11月に前任のアブハサン・ハシェミ・クラシ(Abu Hasan al-Hashemi al-Qurashi)が戦闘で死亡したことを受け、指揮権を引き継いだとされる。
アマーク通信はフセイニ・クラシが死亡した時期は明らかにせず、アルカイダ関連組織との戦闘で死亡し、新指導者が就任したと伝えている。
フセイニ・クラシは殺害された4人目のISIS最高指導者とみられるが、その詳細は全く明らかになっておらず、どこに拠点を置いていたかも不明であった。
アマーク通信はISIS報道官の音声メッセージを引用し、「フセイニ・クラシは敵対勢力との戦闘で殉教した」と伝えている。
トルコのエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は今年4月、トルコ軍がフセイニ・クラシの殺害に成功したと発表するも、ISISはこれを否定していた。
ISISは10年ほど前にアルカイダから離脱し、世界中で支持者を集めた。2017年にイラク、その2年後にシリアで致命的な敗北を喫したにもかかわらず、その残党はいまだに両国やその他の場所でテロ攻撃を繰り返している。
ISISのアフガン支部は今週、隣国パキスタンの北西部で起きた自爆テロに関与したと犯行声明を出した。このテロでは政治集会に参加していた市民少なくとも63人が死亡、200人近くが負傷した。
ISISの創設者は2019年10月。その後継者は2022年3月、3代目は同年末にシリアで殺害された。
ISIS指導者の名前は本名ではなく、イスラム教の預言者ムハンマドの部族の末裔であると主張する必要があり、クラシはその部族を指している。