◎テロリストたちは兵士の武器と通信機器を奪い、立ち去った。
イラク当局は19日、イスラム国(ISIS)系組織が北西部キルクーク州にある軍拠点を襲撃し、兵士4人を殺害したと発表した。
AP通信は治安筋の話を引用し、「テロリストたちは兵士の武器と通信機器を奪い、立ち去った」と報じている。
ISIS系組織がイラク軍の拠点に攻撃を仕掛けたのは約10か月ぶり。バクーバ郊外の山岳地帯にある兵舎で今年1月に発生した襲撃事件では兵士11人と警備員1人が射殺されている。
キルクーク州の知事はAP通信の取材に対し、「今回の攻撃は軍当局の怠慢と注意不足が招いた」と述べた。
また知事は「攻撃を受けた拠点はイラク軍とクルド系民族部隊の管理地域の境界に位置し、連携がうまくとれていなかった」と指摘した。「司令部はISISにスキを見せれば攻撃を受けると肝に銘じなければなりません...」
ISISのイラクとシリアにおける領土支配は米国主導の数年にわたる作戦で粉砕されたが、一部の戦闘員は各地で活動を続け、多数のイラク人とシリア人を殺害していた。
またそのイデオロギーは中東から世界に拡散し、テロの脅威を高めている。