◎爆発はカブール市内のスポーツクラブで26日に発生。原因は明らかになっておらず、タリバン暫定政権が捜査に当たっていた。
イスラム国(ISIS)を支持するスンニ派のアマーク(Aamaq)通信は28日、アフガニスタン・カブールのイスラム教シーア派の住民が暮らす地区で発生した爆発に関与したと主張した。
爆発は市内のスポーツクラブで26日に発生。原因は明らかになっておらず、タリバン暫定政権が捜査に当たっていた。
警察によると、この爆発で4人が死亡、7人が重傷を負った。
アマーク通信はISISの犯行声明を引用し、「聖戦士がシーア派の施設に爆弾入りスーツケースを置き、攻撃に成功した」と伝えている。
爆発後に撮影されたとみられる動画には窓ガラスが吹き飛んだ建物と負傷者を運び出すボランティアの姿が映っていた。
タリバン当局は28日朝に封鎖を解除。建物内部は壊滅状態で、血しぶきが飛び散った床にはボクシングのグローブ、衣服、ジム用品が散乱していた。
カブールのシーア派住民が多く暮らす地区はイスラム国(ISIS)系組織のひとつであるIS-K(イスラム国ホラサン)のテロ攻撃を何度も受けている。
アフガンでは2021年8月の政変以来、IS-Kによるテロ攻撃が相次いでいる。この組織はシーア派の少数民族だけでなくタリバンにも攻撃を仕掛けており、多くの市民が自爆テロや襲撃に巻き込まれて死亡した。