ISISがシリア北部の検問所襲撃、治安要員4人死亡=国営メディア
今回の攻撃はシャラア暫定政権がISISへの対抗を掲げる中で発生した。
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シリア北部ラッカ近郊で23日、イスラム国(ISIS)による攻撃で治安部隊の要員4人が死亡した。国営シリア・アラブ通信(SANA)が伝えた。この襲撃は2024年12月にアサド政権が崩壊して以来、治安部隊が受けた最も深刻な攻撃の一つである。
SANAはISISがラッカ西部の検問所を襲撃したと報じた。それによると、複数の戦闘員が銃を乱射し、隊員4人が死亡、ほか数人が負傷したという。治安部隊も応戦し、少なくとも1人のISIS戦闘員が死亡した。
ISISは今回の襲撃について犯行声明を出していないものの、2月21日にも軍兵士や民間人を標的とする複数の攻撃を行ったと主張し、ISISの活動が「新たな段階」に入ったと宣言していた。これら一連の襲撃はラッカ周辺で断続的に続いている過激派の抵抗活動を象徴している。
ラッカはかつてISISが「カリフ制国家」の首都と宣言・支配したが、2017年に米国主導の有志連合軍とクルド人自治区の民兵組織「シリア民主軍(SDF)」が奪還した。その後の数年間、治安部隊は同地域で支配権の再確立と安定化を進めてきたが、ISISの残存勢力は砂漠地帯や農村部に潜伏し、ゲリラ戦術や検問所への急襲を繰り返している。
今回の攻撃はシャラア暫定政権がISISへの対抗を掲げる中で発生した。暫定政権はISIS掃討に対する国際的な協力を強化するとともに、SDFから奪還した地域での治安維持と行政再建を推し進めている。
ラッカと周辺地域ではISISによる襲撃が断続的に発生し、治安当局は検問所や主要道路での警戒を強化している。報道によると、今回の襲撃後、治安部隊は周辺地域の捜索と残存勢力の追跡を開始し、同様の攻撃を未然に防ぐための追加措置を講じているという。
一方で、ISISは依然として複数の地域で活動を続けているとの見方がある。専門家は領土支配を失った後も潜伏勢力として活動を続けるISISが、今後も標的を絞った襲撃やテロ行為を続ける可能性を指摘している。これに対し国際社会は、シリア政府と協力して過激派の台頭を阻止する重要性を強調しているが、地域の安定化に向けた取り組みはなお途上にある。
今回の襲撃を受け、治安当局は警戒を呼び掛けるとともに、ISIS残党の掃討に向けた捜査・対策の強化を進めている。ラッカや周辺地域の治安情勢は依然として緊迫しており、住民の安全確保と地域の平穏回復が課題となっている。
