イラク議会選挙、スダニ首相率いる与党の勝利確定、連立協議へ
国民議会の定数は329議席。任期は4年。議員は全国を複数の選挙区に分けて比例代表制によって選出され、一定数の議席は女性や少数派(クルド人やキリスト教徒など)に割り当てられている。
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イラクで11月11日に行われた国民議会選挙(一院制、定数329)について、選挙管理委員会が17日、最終結果を公表した。
それによると、スダニ(Mohammed al-Sudani)首相率いる与党が46議席を獲得。第1党を維持した。
スンニ派が多数を占める西部・北部から支持を集めるタカドゥム党は27議席を獲得。クルド民主党(KDP)は26議席を確保した。
国民議会の定数は329議席。任期は4年。議員は全国を複数の選挙区に分けて比例代表制によって選出され、一定数の議席は女性や少数派(クルド人やキリスト教徒など)に割り当てられている。
過去の民主的な選挙で過半数を獲得した政党はない。
連立協議は数カ月を要する見通しだ。
スダニ政権は米国とイランを念頭に、微妙な政治的バランスを求められることになる。イランに近い数十の武装組織を管理・対応しながら、米国からこれらの組織を解体するよう圧力が高まっている状況にも対処しなければならない。
選管によると、議会選の投票率は56.11%であった。
スダニ氏は17日の声明で、「現連立政権は次段階に向けた取り組みを進める」と表明した。
