◎合同部隊はチュニジア出身のISIS司令官らを殺害。米財務省はこの男の逮捕につながる情報に500万ドルの報奨金をかけていた。
イラク軍と米軍の合同部隊がイスラム国(ISIS)の上級司令官らを殺害した。イラク軍が13日、明らかにした。
それによると、この作戦は中西部アンバル州で8月下旬に開始され、イラクの諜報機関と空軍も参加したという。
合同部隊はチュニジア出身のISIS司令官らを殺害。米財務省はこの男の逮捕につながる情報に500万ドルの報奨金をかけていた。
またイラクのISIS副司令官とされる男も殺害された。
ISISのカリフ制国家は2019年に壊滅したものの、その残党はこの数年、イラクとシリアで活動を活発化させ、多数の死傷者が出ている。
米国とイラクは2週間前、西部の砂漠地帯でISISと思われる人物を標的にした合同急襲作戦を開始し、少なくとも15人が死亡、米兵7人が負傷したと明らかにしていた。
AP通信は関係者の話しとして、「負傷した米兵7人のうち5人は戦闘で、残り2人は作戦中に転倒し負傷した」と伝えている。
イラク軍はこの作戦で武器、コンピューター、スマートフォン、爆弾ベルト10本を押収したとしている。
またイラク軍はDNA鑑定を実施した結果、14人の身元を特定したと明らかにした。
ISISは2014年にイラクとシリアの大部分を支配、カリフ制国家の樹立を宣言したが、2017年にイラクで敗北。2019年3月にシリア東部の最後の拠点を失った。