◎少なくとも10の州政府が公務員に自宅にとどまるよう命じた。
イラク国営テレビは4日、多くの地域で最高気温が50度を超えると予想されたことを受け、公務員に特別休暇が付与されたと報じた。
気象当局によると、イラクのいくつかの都市は4日の「世界で最もホットな地域TOP10」にランクインしたという。
首都バグダッドでTOP10入りしたことを知らされた男性は国営テレビに「寒い国に行きたい」と語った。「ワースト10の地域に行きたいです...」
国営テレビによると、少なくとも10の州政府が公務員に自宅にとどまるよう命じたという。
イラクでは先月中頃から高温と乾燥が続いており、気象当局によると、8月末頃まではこの状態が続くという。
イラクは地球上で最も暑い国のひとつであり、50度超えは決して珍しくない。しかし、バグダッドの住民は「今年はおかしい」「絶対におかしい」と警告している。
南部の都市バスラで特休を付与された男性はAFP通信の取材に対し、「事務所はクーラーが効いている」と語った。「私はどこで過ごせばよいのですか?」
国営テレビによると、燃料価格高騰の影響で停電が常態化しており、特に日中から夕方にかけてはエアコンを使えないことが多いという。電気料金も値上がりしている。
また、今年は砂嵐の発生頻度が高く、砂詰まりでエアコンの室外機が壊れたという問い合わせが殺到しているようだ。
国連はイラクを中東で最も気候変動の影響を受けている国のひとつに位置付けている。