◎イスラム国(ISIS)は2014年6月にシリア・イラクの大部分を制圧し、カリフ制国家の樹立を宣言。世界中から何万人もの支持者を集めた。
イラク政府は29日、シリア北東部のクルド人自治政府が管理するアルホル避難民キャンプからイスラム国(ISIS)とつながりのある約700人のイラク人を本国に送還したと明らかにした。
それによると、そのほとんどが女性と子供で、28日遅くにイラク北部の難民キャンプに移り、ISISのイデオロギーから距離を置くため、国際機関の助けを借りてリハビリプログラムを受ける予定だという。
イラク政府はISISに関与した自国民の送還を積極的に進めている。
アルホル避難民キャンプの住民約4万3000人の中で最も多いのがイラク人、時点がシリア人である。その他57カ国の約6000人が別館と呼ばれるエリアに収容されている。
イラク首相府の報道官は国営テレビの取材に対し、「我々は彼らの社会復帰を支援しなければならない」と語った。「彼らをアルホルに残しておくことは、イラクの安全保障を脅かす時限爆弾になることを意味するのです...」
アルホルに収容されている人のほとんどがISIS戦闘員の妻や子供であり、それを支持する者も少なくない。
クルド当局による、アルホルの避難民の数はこの数年で約7万3000人から4万3000人にまで減少したという。
ISISは2014年6月にシリア・イラクの大部分を制圧し、カリフ制国家の樹立を宣言。世界中から何万人もの支持者を集めた。
ISISはその後、2017年にイラクで、2019年にはシリアで米国主導の連合軍に敗れた。