イラク政府、シリア国境検問所の運用再開、復興を後押し

両国の国境警備隊が周辺の治安を評価し、交易を安全に再開できると判断した。
イラクとシリアの国境検問所(AP通信)

イラク当局は14日、隣国シリアとの国境検問所の運用を正式に再開したと発表した。

国境警備隊の広報担当はロイター通信の取材に対し、「カイム国境検問所の運用再開が、両国の貿易と旅客交通の活性化につながると確信している」と語った。

地元テレビ局が報じた映像には、多くの貨物トラックがシリアからイラクに入る様子が映っていた。

両国の国境警備隊が周辺の治安を評価し、交易を安全に再開できると判断した。

シリア暫定政府のシェイバニ(Asaad Hassan al-Shibani)外相は4月に首都バグダッドを訪問し、フセイン(Fuad Hussein)外相らと会談。交易再開などに向けて協議した。

この国境検問所はアサド前政権を解体に追い込んだ反乱を受け、閉鎖されていた。

イラク当局によると、14日早朝にシリアのトラックが検査を経て検問所を通過したという。

イラクは2014年から17年にかけて、国境の両側で領土を支配したイスラム国(ISIS)との戦争後、安全保障上の理由からシリア国境を閉鎖した。

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