◎期間は20~21日。これに合わせて夜間外出禁止令が発令された。
2024年11月20日/イラク、首都バグダッド、国勢調査員(AP通信)

イラクが20日、27年ぶりの国勢調査を開始した。

期間は20~21日。これに合わせて夜間外出禁止令が発令された。

イラクは数十年にわたる紛争と暴力の影響で何度も国勢調査を延期してきた。

前回調査は1997年に行われたが、クルド当局が管理する3地域は除外された。

イラクは2019年にイスラム国(ISIS)によるカリフ制国家が崩壊して以来、ある程度安定を取り戻している。

イラクの現在の人口は約4300万人と推定されている。

少数民族は自分たちの人口が減少していることを知られることで、政治的影響力の低下や経済的利益の減少をもたらすことを恐れている。

現地メディアによると、中央政府と北部のクルド人自治政府の間で支配権が争われている3地域の人口に注目が集まっている。

スダニ(Mohammed al-Sudani)首相は調査に関連する20日の会議で、「係争地の集計方法について、クルド当局と合意に達した」と語った。会議にはクルド人自治区の高官も出席した。

またスダニ氏は「クルド人、アラブ人、トルクメン人、キリスト教徒など、すべての主要民族の調査員が公平性を確保するため、これらの地域で国勢調査に参加する」と述べた。

イラクにおける最後の全国的な国勢調査は1987年に行われた。

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