イラクとレバノン、カプタゴン製造工場を摘発、共同作戦
イラクとレバノン政府は昨年12月にシリアのアサド政権が崩壊して以来、周辺国と連携してカプタゴンの摘発を強化してきた。
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イラク内務省は19日、レバノンの情報機関との安全保障協力の一環として、レバノン最大のカプタゴン(アンフェタミン系薬物)製造工場を摘発したと明らかにした。
カプタゴンは「貧乏人のコカイン」と呼ばれ、アラブ諸国や欧州などで人気を集めている。シリア内戦でもカプタゴンが出回り、多くの戦闘員が恐怖心を薄れさせるために使用したとされる。
イラクとレバノン政府は昨年12月にシリアのアサド政権が崩壊して以来、周辺国と連携してカプタゴンの摘発を強化してきた。
レバノン正規軍は先月、ベカー渓谷東部の集落で麻薬工場を発見・解体したと明らかにしていた。
イラク内務省によると、レバノン当局との共同作戦は7月中旬に行われ、イラク当局がレバノンのベイルートにあるこの工場に関する情報を提供した後、実施したという。
AP通信はレバノン政府高官の話しとして、「レバノンの治安機関はアラブおよび国際的な治安機関と常に連絡を取り合っている」と報じた。
世界で流通するカプタゴンの大部分がシリアで、一部はレバノンで生産されている。
シリアのカプタゴン産業の規模は数十億ドルと推定されている。シャラア暫定政府はカプタゴンを根絶すると表明している。
レバノン、シリア、ヨルダン、イラクの内相は2月、麻薬取引と闘う方法についてヨルダンの首都アンマンで協議し、情報交換のための共同イニシアチブを設立することで合意した。