イラク外相、北部地域の「PKK勢力」に武装解除を要求
PKKは5月、新たな和平構想の一環として、解散および武装解除を宣言。それから2カ月後、イラク北部スレイマニヤで武装解除を開始した。
とトルコのフィダン外相(AP通信).jpg)
イラクのフセイン(Fuad Hussein)外相は2日、北部地域に拠点を置く「クルド労働者党(PKK)」から分離した勢力に武装解除を要求した。
フセイン氏は首都バグダッドでトルコのフィダン(Hakan Fidan)外相と会談。記者会見で「トルコとPKKの合意を支持し、合意の履行とPKK問題の解決を期待している」と語った。
PKKは5月、新たな和平構想の一環として、解散および武装解除を宣言。それから2カ月後、イラク北部スレイマニヤで武装解除を開始した。
オスマン帝国時代から続くトルコ人とクルド人の紛争は1984年に本格化し、数万人が死亡したと考えられている。その最前線にいるのがPKKである。
トルコ、米国、EUがPKKをテロ組織に指定している。
PKKはトルコとの和平努力の一環として、トルコの部隊をイラクに撤退させた。
しかし、フセイン氏によると、PKKから分離した勢力やそれに関連する組織は武装解除に応じていないという。
フィダン氏は記者団に対し、「トルコはPKKがイラクでの武装解除を終結させ、イラクおよびイラン・シリアの一部地域から撤退することを望んでいる」と語った。
またフィダン氏は「トルコ政府はイラクと緊密に連携しており、この件での協力に対し、イラク政府とクルド自治政府に感謝する」と述べた。
を支持する集会、クルド人自治区の民兵組織「クルド人民防衛部隊(YPG)」の兵士(Getty-Images).jpg)
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