◎イランは今月1日、イスラエルに向けて約180発近くのミサイルを発射。イスラエル軍はそのほとんどを撃墜したとしている。
イランのアラグチ(Abbas Araghchi)外相は17日、訪問先のエジプト・カイロでシシ(Abdel Fattah el-Sissi)大統領ら政府高官と会談し、中東情勢などについて協議した。
イランの高官がエジプトを訪問したのは約10年ぶり。
アラグチ氏はイスラエルによるパレスチナ・ガザ地区とレバノンへの侵攻を非難。その仲介に当たるエジプト政府に協力を求めた。
シシ大統領は声明で、「両国はイスラエルによるガザでの戦争が地域紛争に拡大するのを防ぐため、戦争の終結を求めている」と述べた。
またシシ大統領は「ガザ紛争が拡大すれば、すべてのアラブ諸国の平和と安全保障に深刻な影響を及ぼす」と警告。イスラエルに武器を置くよう促した。
さらに、レバノンでのエスカレーションやヨルダン川西岸地区における違反行為を止め、必要とされている人道支援を確実に届けるよう求めた。
アラグチ氏は中東の緊張緩和を目的とした外遊を展開中だ。
アラグチ氏は今月、シリア、レバノン、カタール、オマーン、イラクの政府高官と会談。エジプトでの会談を終えた後はトルコに向かう予定である。
イランは今月1日、イスラエルに向けて約180発近くのミサイルを発射。イスラエル軍はそのほとんどを撃墜したとしている。
イランはレバノンの過激派ヒズボラの首長ナスララ(Hassan Nasrallah)師やハマス首長ハニヤ(Ismail Haniyeh)氏の暗殺に対する報復としてイスラエルを攻撃したと主張。イスラエルは報復を宣言したが、まだ行動していない。