イラン軍、ペルシャ湾で石油タンカーを拿捕、重要水路
イランがこの海域で船舶を拿捕したのは今年6月にイラン・イスラエル戦争が勃発して以来初めてである。
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イラン軍がペルシャ湾を航行していた石油タンカーを拿捕し、イラン領海に誘導した。現地メディアが14日に報じた。
イランがこの海域で船舶を拿捕したのは今年6月にイラン・イスラエル戦争が勃発して以来初めてである。
ロイター通信は海事関係者の話しとして、「拿捕されたマーシャル諸島籍のタンカー・タララ号はアラブ首長国連邦(UAE)沖を航行中で、UAEからシンガポールへ向かっていた」と伝えている。
同タンカーは高硫黄軽油(環境基準を満たしていない不正軽油)を積載していたとされる。
イランは米国も参戦した6月の12日間にわたるイスラエルとの戦争以降、ペルシャ湾での軍事活動を抑制していた。
イラン当局はコメントを出していない。
ホルムズ海峡はペルシャ湾とオマーン湾を繋ぐ重要な水路で、世界の石油輸送の約30%が通過するため、国際的に非常に戦略的な位置にある。この海峡を支配することは、エネルギー供給の安全を左右するため、国際政治において大きな意味を持つ。
イランはホルムズ海峡の北岸に位置し、その海峡の支配において重要な役割を果たしている。イランの地理的な優位性により、海峡を通る船舶の通行に影響を与える能力があり、イランはこの地域の安全保障や航行の自由に対して強い発言権を持つ。イランは自国の安全保障を確保するためにホルムズ海峡を戦略的に利用してきた。
近年、イランはホルムズ海峡を通る船舶の航行を制限したり、挑発的な行動を取ることがある。このような行動は、イランと西側諸国との緊張関係をさらに悪化させ、海峡の閉鎖や通行の安全性に対する懸念を引き起こすことがある。イランと米国を中心とする西側との対立が続く中、ホルムズ海峡は軍事的な緊張の焦点となっており、国際社会における重大な関心事であり続けている。
