イランの大学で抗議デモ相次ぐ、最高指導者を「殺人者」と非難
一部の大学では抗議が暴動に発展し、学生と親政府民兵との間で投石や小競り合いが見られた。
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イラン・テヘランなどの複数の大学キャンパスで21日、学生による抗議デモが行われた。デモは4校以上で確認され、学生たちは政府への不満を表明した。これは昨年末以降の反政府デモで治安部隊に殺害された数千人を追悼する集会のひとつである。
学生たちは最高指導者のハメネイ(Ali Khamenei)師を「殺人者」と非難し、イラン革命時の王族の末裔であるレザ(Reza Pahlavi)元皇太子の帰還を求める声を上げるなど、強い反体制色を示した。X(旧ツイッター)などに投稿された映像には、行進する学生たちがこうしたスローガンを唱える様子が映っていた。
一部の大学では抗議が暴動に発展し、学生と親政府民兵との間で投石や小競り合いが見られた。国営メディアもこうした対立の映像を伝えているが、これらの報道内容を独立して確認することは困難な状況だ。
キャンパス外でも抗議デモが起き、活動家の教員が逮捕されたことを受けて「ハメネイに死を」「独裁者に死を」といった反体制スローガンが響いた。これらの一連の抗議は指導部への不満と政治的要求が若い世代に広がっていることを示している。
今回の学生抗議は2025年末から全国各地で続く反政府デモの流れを受けている。年末に始まった抗議運動は経済悪化や政治的不満を背景に全国的な暴動に発展し、治安部隊の厳しい弾圧により多数の死傷者が出ていると伝えられている。人権団体によると、数千人が死亡し、多くの逮捕者が出ている可能性がある。
国営メディアは先の抗議を「テロ行為」と評価し、治安回復の必要性を強調する一方で、海外の人権団体や一部の政府批判者は治安部隊による過度の武力行使や基本的自由の抑圧を批判してきた。
今回の大学抗議は新学期開始の象徴的出来事となり、学生層が政治的な不満を表明する主要な場となっている。また、抗議は単なる追悼行事として始まったものが、より明確な体制批判へと発展している。若い世代の間で政治的な要求が強まる中、これらの動きが今後の社会・政治情勢にどのような影響を及ぼすかに国内外の関心が集まっている。
