イラン中部の市場に軍用ヘリ墜落、4人死亡=国営メディア
この事故でヘリは大破、市場でも火災が発生し、数時間後に消し止められた。
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イラン中部イスファハンの果物・野菜市場に軍のヘリコプターが墜落し、搭乗していたパイロットと副操縦士、市場にいた商人2人の計4人が死亡した。国営イラン通信(IRNA)が24日に報じた。
それによると、この事故でヘリは大破、市場でも火災が発生し、数時間後に消し止められた。IRNAは当局者の話しとして、「事故機は訓練飛行中だった」と伝えている。墜落の原因は明らかになっておらず、当局が調べている。
現場は軍事基地や核関連施設がある地域内の市場。ヘリは午前中の比較的混雑した時間帯に墜落し、市場には当時、買い物客や露店商が多数いたとみられる。現場に駆け付けた救急隊や医療スタッフは負傷者の手当てと遺体の収用にあたり。民間人2人を含め4人の死亡が確認された。負傷者の数やケガの程度は明らかになっていない。
IRNAは墜落したヘリについて、「技術的な不具合」により制御を失ったと報じ、イラン軍の声明を引用しつつ事故原因の詳しい分析を進めていると伝えた。軍関係者は今後、機体の残骸や飛行データの解析を行うとしている。また地元当局は市場周辺の安全確認と復旧作業を急いでおり、住民への影響を最小限に抑える措置を進めている。
イラン国内では軍用機や民間機両方を含む航空機事故が相次ぎ、長年にわたる安全性への懸念が指摘されている。専門家は1979年のイスラム革命以前に購入された古い機体が多いこと、西側諸国の制裁により純正部品の調達が困難な状況が続くことなどが安全性の低下につながっていると分析している。このため政府は機体の更新や整備体制の強化を求められている。
今回の墜落事故は1週間前にも西部ハマダン州で戦闘機が訓練飛行中に墜落し、パイロットの1人が死亡したことに続くものだ。これら一連の事故を受け、航空当局は飛行訓練や整備体制の見直しを進める方針を示しているが、具体的な改善策の詳細は今後明らかになる見込みだ。
国際社会からは、イラン国内での民間人を巻き込む事故に対する安全管理の強化を求める声が出ている。同国は数十年にわたる制裁の影響で軍需品や航空関連機材の調達に制約を受けており、航空機の老朽化が深刻な問題となっている。専門家はこうした構造的な課題の解決が不可欠だと指摘している。
