◎このドローンは24時間空中にとどまることができ、宿敵イスラエルの領内に到達する射程距離を誇るらしい。
イラン国防省が22日、米軍の無人機・MQ9リーパーによく似たドローンを公開した。
国営イラン通信(IRNA)によると、このドローンは24時間空中にとどまることができ、宿敵イスラエルの領内に到達する射程距離を誇るという。
IRNAはライシ(Ebrahim Raisi)大統領らが出席した防衛関連の式典とドローンの写真を公開している。
このドローンは「モハジャー10(Mohajer-10)」と名付けられ、時速210キロで2万4000フィートまで上昇可能。最大300キログラムの爆弾や電子偵察用のカメラなどを搭載できるという。
ライシ氏はIRNAが報じた演説で、「イランは先進的な技術国家であることを世界にアピールできている」と述べた。
またライシは世界のすべての国と友好的な関係を築くというイラン指導部の姿勢を繰り返し、「我が国の軍隊は我が国を侵略しようとするいかなる手段も断ち切ることができる」と強調した。
専門家によると、MQ9リーパーのような長距離ドローンを運用するには地上局と衛星通信網の整備が必要不可欠だという。
イスラエル政府はイラン国防省の発表に関する声明を出していない。
イランは過去に米国の無人機やその一部を鹵獲したことがあるが、米空軍やその同盟国が運用するMQ9リーパーを鹵獲したという情報はない。
北朝鮮も今年7月にMQ9リーパーを模倣したドローンを披露している。これはリーパーに関する公開情報を基に設計されたものとみられる。