◎トルコとイランはシリア内戦で対立する勢力をそれぞれ支援している。
イラン政府は17日、トルコとシリアが関係正常化に向けた協議を開始したことを歓迎し、両国の取り組みを支援する用意があると表明した。
トルコとシリアの国防相は昨年末、ロシアの首都モスクワで会談した。両国の閣僚級会談はシリア内戦が始まって以来初めてであり、国際社会は両国の関係が正常化することに期待を表明している。
イランのアミール・アブドラヒアン(Hossein Amir-Abdollahian)外相は17日、トルコ外相との共同記者会見で「トルコとシリアの関係が最近変化したことを非常にうれしく思う」と述べた。
またアブドラヒアン氏は両国の前向きな発展に協力する用意があると述べ、トルコとシリアの関係正常化はこの地域の安全保障に良い影響を与えるという見方を示した。
トルコとイランはシリア内戦で対立する勢力をそれぞれ支援している。
トルコはアサド(Bashar Assad)大統領に抵抗する勢力を。イランはロシアと共にアサド政権を支持している。
トルコ政府はロシアに押され、シリアとの協議に合意した。チャブシオール(Mevlut Cavusoglu)外相は記者会見の中で、「来月、シリア外相と会談する可能性がある」と明らかにした。
シリアはトルコ軍が北部のクルド人武装勢力を撃退するために広大な領土を占領していることを非難している。
アサド政権は先週、トルコとの協議について、「占領とテロリズムの終結を目指すものである」と述べた。
チャブシオール氏はアブドラヒアン氏との会談について、「イランはトルコとシリアの和解に大きく貢献できることを伝えた」と説明した。「我々は次のステップに向け、緊密に連携していくことを確認しました...」