▽アラグチ氏を含む過去数十年のイランの外相たちは長年の盟友である独裁者のアサド前大統領を支援してきた。
2024年12月10日/シリア、首都ダマスカス、アサド政権の崩壊を祝う反体制派の戦闘員(Getty Images/AFP通信)

イランアラグチ(Abbas Araghchi)外相は25日、暫定政権の統治下に置かれたシリアの将来を判断するのは時期尚早であり、多くの進展がその将来に影響を与える可能性があると述べた。

アラグチ氏は自身のテレグラムアカウントに動画を投稿。「私たちにとっても、シリアで勝利を収めたと考えている人々にとっても、シリアの将来を判断するのは早すぎると思います」と笑顔で語った。

シリア暫定政権のシェイバニ(Asaad Hassan al-Shibani)新外相は前日、イランに対し、シリア国民の意思と同国の主権および安全を尊重すべきと警告した。

またシェイバニ氏はイランがアサド旧政権を支援していたことを念頭に置き、「シリアで混乱を広げないよう警告する」と述べた。

アラグチ氏を含む過去数十年のイランの外相たちは長年の盟友である独裁者のアサド(Bashar Assad)前大統領を支援してきた。

アラグチ氏はシリア暫定政権に対し、西側寄りの政策に傾倒すれば何かしらの外交的圧力をかけると示唆した形だ。

イランの最高指導者ハメネイ(Ali Khamenei)師は先週、米国とイスラエルがシリアの政変を画策し、隣国トルコがそれをサポートしたと主張した。

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