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イラン最高指導者「米国と協力することない」トランプ氏を非難

今年6月に勃発したイランとイスラエルの「12日間戦争」は、両国間の緊張を一気に高め、米国との関係にも深刻な影響を及ぼした。
2025年11月3日/イラン、首都テヘラン、最高指導者ハメネイ師(ロイター通信)

イランの最高指導者ハメネイ(Ali Khamenei)師は3日、米国がイスラエルを支援し、軍事基地を維持し、中東地域に干渉し続ける限り、米国と協力することはないと強調した。

国営イラン通信(IRNA)によると、ハメネイ師は首都テヘランで演説。トランプ(Donald Trump)米大統領に言及した。「米国はイランと協力したいと時々言う。しかし、米国が忌まわしいシオニスト政権を支援し、軍事基地を維持し、この地域に干渉し続ける限り、イランとの協力は不可能である...」

トランプ氏は先月、イスラエル議会で演説した際、「イランとの和平合意に向けた交渉を始めることができたら素晴らしい」と述べていた。

またトランプ氏は準備が整えば、米国はイランと協議し、合意を結ぶ用意があると主張。「(イランとの)友好と協力への道は開かれている」と発言した。

今年6月に勃発したイランとイスラエルの「12日間戦争」は、両国間の緊張を一気に高め、米国との関係にも深刻な影響を及ぼした。

イスラエルの先制攻撃に対し、イランは大規模な報復を行い、双方で数百人の死傷者が出た。米国はイスラエルを支持し、イランの核施設を空爆した。

2015年に発効したJCPOA(包括的共同作業計画、イラン核合意)は先月終了。西側諸国は兵器化のリスクを最小化するため、ウラン濃縮活動をゼロにするよう求めているが、イランはこれを拒否している。

国連は9月末、JCPOAに関連して停止されていた対イラン制裁を再導入した。

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