◎イランはウクライナに侵攻したロシア軍に数多くのドローンを提供し、関係を深めてきた。
イラン外務省が大切な同盟国ロシアの駐大使を召喚し、係争地に関する発言に抗議した。国営イラン通信(IRNA)が24日に報じた。
それによると、大使は23日に召喚され、ペルシャ湾の係争地に関する発言について説明を求められたという。
大使はイランとUAE(アラブ首長国連邦)が領有権を争っている3島について、「平和的に問題を解決する必要がある」と発言したとされる。
23日にはイランのアブドラヒアン(Hossein Amirabdollahian)外相がロシア側と電話でこの問題について協議し、「各国の主権を尊重することは、国家間の結びつきにおける基本原則のひとつである」と伝えたという。
イランが係争中の3島に関する発言に抗議してロシア大使を召喚したのは今年2度目である。
イランはウクライナに侵攻したロシア軍に数多くのドローンを提供し、関係を深めてきた。両国が外交問題で対立することはほとんどない。
イランは1971年にイギリス軍が撤退した後、ペルシャ湾沖の3島を占領。UAEも領有権を主張し、外交での問題解決を呼びかけている。