◎両国は米国の制裁下にあり、ロシアとの関係強化を推し進めている。
イランのライシ(Ebrahim Raisi)大統領が13日、アフリカ3カ国歴訪を終え、ジンバブエとの二国間関係を強化する12の協定に署名した。
ジンバブエのムナンガグワ(Emmerson Mnangagwa)大統領はライシ氏が首都ハラレの国際空港に到着した際、「私の兄弟」と笑顔で出迎えた。
報道によると、空港にはライシ氏を歓迎するイスラム教徒数百人が集まり、横断幕などを掲げたという。
ムナンガグワ氏は演説で、「私の兄弟を迎えられたことを嬉しく思う」と述べ、聴衆に手を振った。
またムナンガグワ氏は1960~70年代の内戦と1980年の独立に言及し、「私たちが内戦に突入した時からイランは友人だった」と語った。
この日調印された12の協定にはイラン企業と地元パートナーとの間でジンバブエにトラクター製造工場を建設する計画などが含まれている。
その他にもエネルギー、農業、製薬、電気通信、研究、科学技術プロジェクトなどでの協力が盛り込まれているようだ。
両国は米国の制裁下にあり、ロシアとの関係強化を推し進めている。ライシ氏はケニアとウガンダでも首脳らと会談し、イランへの外交支援と国際的孤立の緩和に向け協議した。
ライシ氏はSNSに声明を投稿。「ジンバブエとの協力、そして可能性に満ちたアフリカ大陸との協力は、相互の発展に役立つだろう」と書き込んだ。