◎被告の夫は昨年、妻が自宅で他の男性と一緒にいるところを見つけ、警察に通報したとされる。
イランの裁判所が姦通罪で女性に死刑判決を下した。国営イラン通信(IRNA)が3日に報じた。
それによると、被告は女性向けジムでトレーナーとして働いていたという。被告の夫は昨年、妻が自宅で他の男性と一緒にいるところを見つけ、警察に通報したとされる。
IRNAは判決文を引用し、「被告の夫は監視カメラの映像で2人が関係を持っていることを確認した」と伝えている。
被告は石打ちの刑を宣告されたとみられる。
イランはイスラム教の聖典コーランに基づき、多くの罪に死刑を適用している。
国連は今週、イランが憂慮すべき速度で死刑を執行していると指摘。それによると、今年1~7月の執行数は少なくとも419人、昨年同期比で30%増加したという。
テヘラン地裁は2017年、姦通罪で女性に死刑判決を下したが、執行されたという報告はない。
イランで死刑となる犯罪は姦通、ソドミー(オーラルセックスや肛門性交など)、殺人、強姦、武装強盗、誘拐、麻薬密売など。
当局は昨年、ソドミー罪で有罪判決を受けた2人の同性愛者を処刑した。