イラン外相「核協議再開できるかは米国次第」トランプ氏の主張に反論
トランプ米大統領は先週、イランとの協議再開の可能性について言及していた。
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イランのアラグチ(Abbas Araghchi)外相は16日、トランプ米政権がイランとの核協議の再開をほのめかしたことについて、「何も始まっておらず、協議を再開できるかどうかは米国次第である」と強調した。
トランプ(Donald Trump)米大統領は先週、イランとの協議再開の可能性について言及していた。
アラグチ氏は首都テヘランの記者団に対し、「対等かつ公正な交渉の準備が整っているとは思わない」と述べ、「イランは常に外交交渉に応じる用意があるが、一方的な要求を押し付けるための交渉は行わないし、絶対に応じない」と強調した。
またアラグチ氏は「米国が理不尽な要求を続ける限り、この問題は進展せず、トランプ大統領が言うような前向きな進展もあり得ない」と述べた。
イランとイスラエルによる6月の戦争は両国間の緊張を一気に高め、米国との関係にも深刻な影響を及ぼした。
イスラエルの先制攻撃に対し、イランは大規模な報復を行い、双方で数百人の死傷者が出た。米国はイスラエルを支持し、イランの核施設を空爆した。
イランと米国はこの戦争が始まる前、5回にわたって間接協議を行っていた。
イランは先月、JCPOA(包括的共同作業計画、イラン核合意)の終了を国連に正式に通知した。
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コラム:イラン核問題の行方、透明性の回復が最優先課題
イランの核問題は技術的・政治的・地域的要因が複合した長期課題である。 2025年6月15日/イラン、首都テヘラン、イスラエル軍の空
