◎ヘリは19日、東アゼルバイジャン州の人里離れた山岳地帯に墜落。現場は濃い霧に包まれていた。
イランのライシ大統領(Getty Images)

イランのライシ(Ebrahim Raisi)大統領らを乗せたヘリコプターが山間部に墜落した事故について、当局は23日、ヘリが攻撃を受けた形跡はみられず、詳細はさらなる調査の後に公表すると明らかにした。

国営イラン通信(IRNA)は23日夜、軍参謀本部による初期調査の報告書を引用し、「ヘリは墜落直後に炎上し、外部から攻撃を受けた形跡はなかった」と速報で報じた。

ライシ氏とアブドラヒアン(Hossein Amir-Abdollahian)外相は19日、アゼルバイジャンと国境を接する東アゼルバイジャン州のダム建設現場を視察。アゼルのアリエフ(Ilham Aliyev)大統領と会談し、その帰りに事故に遭遇した。

当局は事故発生から10数時間後、現場でライシ氏ら8人全員の死亡を確認した。

参謀本部によると、墜落前の管制塔とヘリ乗組員との通信に不審な点はみられなかったという。

ヘリの最後の通信は墜落の約90秒前に同行していた別のヘリとの間で行われていた。

ヘリに向けて何かが発射された形跡はみられず、飛行経路も予定と変わりなかった。

ヘリは19日、東アゼルバイジャン州の人里離れた山岳地帯に墜落。現場は濃い霧に包まれていた。

救助隊は20日早朝に機体を発見。8人全員の死亡を確認した。

ライシ氏の遺体は23日、生まれ故郷である北東部マシュハドに埋葬された。

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