◎イランはイスラム教の聖典コーランに基づき、多くの罪に死刑を適用している。
死刑制度の廃止を求めるデモ(Getty Images)

イラン当局が26日、弁護士を射殺したとして死刑判決を受けた男の公開絞首刑を執行した。

国営イラン通信(IRNA)によると、この男は2021年8月に弁護士を猟銃で射殺したという。

イランの死刑執行を調査しているノルウェー・オスロの「イラン・ヒューマン・ライツ」は声明で、「今年初の公開処刑が執行された」と述べた。

また同団体は国際社会に対し、このような公開処刑を非難するよう求めた。

イランは通常、刑務所内で絞首刑を執行しており、その多くが麻薬犯罪者である。当局は2022年に500人の死刑を執行したとされる。

イランはイスラム教の聖典コーランに基づき、多くの罪に死刑を適用している。

イランで死刑となる犯罪は姦通、ソドミー(オーラルセックスや肛門性交など)、殺人、強姦、武装強盗、誘拐、麻薬密売など。

当局は2年前、指導部に異議を唱える全国的な抗議デモに関連した暴力の中で、準軍事組織のメンバー2人を刺殺した罪で有罪判決を受けた男を公開絞首刑に処した。

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