◎イランの政府高官が外遊を延期するのは数年ぶり。
イランのライシ(Ebrahim Raisi)大統領がアフリカ歴訪に予定通り出発しなかったようだ。
ライシ氏は11日午前に首都テヘランを出発する予定であったが、国営イラン通信(IRNA)はライシ氏の出発を報じていない。
IRNAは先週、ライシ氏がケニア、ウガンダ、ジンバブエを訪問する予定だと繰り返し報じていた。
ケニア外務省は11日、ライシ氏の訪問が12日まで延期されたと発表した。それによると、ライシ氏は首都ナイロビでルト(William Ruto)大統領と会談する予定だという。
ライシ氏が出発を遅らせた理由は不明である。
イランの政府高官が外遊を延期するのは数年ぶり。
イランは2018年、イラクのアバディ(Haider al-Abadi)首相との首脳会談を突然中止した。アバディ氏は当時、イランに対する米国の経済制裁に懸念を示しながらも、反対しないと発言したためである。
ザリフ(Mohammad Javad Zarif)外相も2018年、米国がイラン核合意から一方的に離脱した際、スケジュールの調整がつかないという理由でイタリア訪問を中止した。