◎両首脳はさまざまな二国間問題について話し合い、テロと戦うために協力することを約束した。
イランのライシ(Ebrahim Raisi)大統領が22日、パキスタンの首都イスラマバードでシャリフ(Shehbaz Sharif)首相と会談し、経済・安全保障協力を強化することで合意した。
ライシ氏は3日間の日程でパキスタンを訪問中である。
両国の関係は今年1月にそれぞれの治安部隊が過激派の拠点を攻撃し合ったことで緊張している。
ライシ氏はシャリフ氏を含む政府高官と会談。報道によると、イスラマバードの首相府とその周辺には数百人の陸軍兵士・警察官・準軍事組織の兵士が追加配備されたという。
パキスタンではこの数ヶ月、イスラム過激派によるテロ攻撃が相次いでおり、その多くがアフガンと国境を接する北西部と南西部地域で発生している。
両首脳はさまざまな二国間問題について話し合い、テロと戦うために協力することを約束した。
また両首脳はイスラエルによるガザ侵攻を改めて強く非難した。
イラン外務省は声明で、パキスタンとの二国間貿易を強化すると誓い、より多くの国境市場を設置すると表明した。
両国は昨年、パキスタン南西部バルチスタン州に最初の国境市場を設置。2012年の合意に基づいてさらに5つの国境市場を設置することを約束している。
パキスタン首相府によると、両首脳は8つの協力協定に署名したという。