◎事件は西部フーゼスターン州アフバーズの通りで発生したと伝えられている。少年はその場で死亡が確認された。
国営イラン通信(IRNA)は10日、西部フーゼスターン州の警察官が車泥棒に向け発砲し、その流れ弾が9歳の少年に当たり死亡したと報じた。
事件はフーゼスターン州アフバーズの通りで発生したと伝えられている。少年はその場で死亡が確認された。
国家警察は公式ホームページに声明を投稿。「数人の警察官が盗難車を止めるために発砲し、流れ弾が少年に当たったとみられる」と説明した。
それによると、警察官は逃げようとする車泥棒に何度か警告した後、発砲したという。
IRNAは関係者の話しとして、「この男には車の窃盗や麻薬密輸などの前科があった」と伝えている。
男は逮捕されたものとみられるが、詳細は不明である。
地元の独立系メディア「Jamaran」は少年の父親の証言を引用し、「警察官は何の警告も出さず、突然発砲した」と伝えている。
少年の写真はソーシャルメディアで共有され、その死を嘆く声が上がっている。
昨年11月にも抗議デモの最中に9歳の少年が治安部隊に射殺され、怒りの声が上がった。この少年はヒジャブ(イスラム教のスカーフ)を正しく着用していないという理由で警察官に暴行を受け、その後亡くなった女性の死に抗議するデモに参加していた。