◎改革派とみなされる政治家の多くが議会選への出馬を禁じられた。
イランで議会選の決選投票が行われ、強硬派が議席のほとんどを獲得した。国営イラン通信(IRNA)が10日に報じた。
今回の決選投票は3月の選挙で当選に必要な得票率に届かなかった45選挙区で行われた。
IRNAによると、最高指導者のハメネイ(Ali Khamenei)師に忠誠を誓う強硬派は290議席中233議席を獲得する見通し。
強硬派はシャリア(イスラム法)に基づく文化的・社会的規制の強化を目指し、女性が着用するヒジャブ(イスラム教のヴェール)を公の場で義務付けるよう求めている。
改革派とみなされる政治家の多くが議会選への出馬を禁じられた。
選挙管理委員会は10日に当選者の氏名を公表した。
内務省の報道官は11日、選挙は平和的に行われ、多くの有権者が一票を投じたと声明を出した。
投票率は明らかになっていない。3月の選挙は前回2020年に記録した42%を下回り、過去最低を更新していた。