◎モハンマディ氏はイラン当局によって何度も恣意的に逮捕され、獄中生活を余儀なくされる中、活動を続けてきた。
イラン当局が昨年ノーベル平和賞を受賞した女性人権活動家モハンマディ(Narges Mohammadi、収監中)氏の入院を許可した。現地メディアが27日に報じた。
それによると、モハンマディ氏は複数の症状に対する包括的な治療を受けるための医療休暇を与えられたという。
マハンマディ氏の釈放を求める団体はAP通信の取材に対し、「病院へ移送して休ませることはもちろん、数ヶ月に及ぶ刑務官の嫌がらせによって引き起こされた深刻な健康問題にも対処する必要がある」と語った。
モハンマディ氏はノーベル平和賞を受賞した19人目の女性。イラン人女性としては2003年の人権活動家エバディ(Shirin Ebadi)氏に次ぐ快挙であった。
モハンマディ氏はイラン当局によって何度も恣意的に逮捕され、獄中生活を余儀なくされる中、活動を続けてきた。
モハンマディ氏は首都テヘランの北部にある悪名高いエビン刑務所に収容されている。専門家によると、そこには多くの政治犯や欧米とつながりのある受刑者が収容されているという。
エビン刑務所の仮設裁判所は先週、モハンマディ氏に対し、「命令に従わず、抵抗した罪」で禁固6カ月を言い渡した。弁護士は出廷できず、面会も許されなかった。
モハンマディ氏は心臓病を患っており、9月に公開された同氏の医療報告書によると、心臓の動脈で深刻な合併症が確認されたという。
団体はAPに、「モハンマディ氏の無条件釈放と医療への全面的アクセスを引き続き要求する」と語った。
モハンマディ氏はすでに30カ月の刑期を終え、今年1月に禁固15カ月、6月に禁固12か月が追加されていた。