◎改革派のペゼシュキアン氏は今月5日の決選投票で強硬派のジャリリ氏に勝利。28日に就任した。
2024年7月30日/イラン、首都テヘランの国会、演説するペゼシュキアン大統領(AP通信)

イランペゼシュキアン(Masoud Pezeshkian)新大統領が30日、国会で宣誓し、核開発をめぐって西側諸国から科せられた経済制裁を解除するために必要な取り組みを進めると誓った。

ペゼシュキアン氏は「米国を含む西側の抑圧的な制裁を取り除く努力をやめない」と述べ、喝采を浴びた。

改革派のペゼシュキアン氏は今月5日の決選投票で強硬派のジャリリ(Saeed Jalili)氏に勝利。28日に就任した。

最高指導者のハメネイ(Ali Khamenei)師は28日、ペゼシュキアン氏を公式に支持し、近隣諸国、アフリカ諸国、アジア諸国、そしてイランを支援・支持してきた国々を優先するよう促した。

イランの大統領は主に外交を担当する。三権の長はハメネイ師であり、反体制派は大統領を最高指導者の「報道官」「傀儡」と呼んでいる。

ペゼシュキアン氏は2週間以内に新内閣を組閣し、国会での信任投票に臨む。

米国の制裁はイランの石油輸出に大打撃を与え、国際的な銀行ネットワークでの取引を遮断し、インフレに拍車をかけている。

イラン・リヤルは現在、「1ドル=58万4000リヤル」で取引されている。

イラン核合意が結ばれた2015年、イラン・リヤルは「1ドル=3万2000リヤル」で取り引きされていた。トランプ(Donald Trump)前大統領はそれから3年後、核合意から一方的に離脱し、イランに厳しい制裁を科した。

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