▽トランプ大統領はイランに核開発の放棄を迫り、応じなければ爆撃すると警告している。
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ルビオ(Marco Rubio)米国務長官は1日、イランとの核協議について、「イランはウラン濃縮と長距離ミサイル開発から手を引く必要があり、米国による施設査察を許可すべきだ」と発言した。
またルビオ氏はイランとの第4回協議が延期されたと明らかにした。
トランプ(Donald Trump)大統領はイランに核開発の放棄を迫り、応じなければ爆撃すると警告している。
ルビオ氏はフォックスニュースのインタビューで、「イランはテロリストへの支援から手を引き、フーシ派支援から手を引き、核兵器を持つ以外に存在意義のない長距離ミサイルの製造から手を引き、ウラン濃縮から手を引かなければならない」と語った。
イランはミサイル計画もウラン濃縮も放棄しないと言明している。
第1次トランプ政権は2018年、イラン核合意から一方的に離脱し、イランに厳しい経済制裁を科した。
イラン核合意は3.67%以上のウラン濃縮を禁止している。イランは24年末の時点で60%の高濃縮ウランを200キログラム近く保有している。
<ウラン(U-235)の濃縮度>
▽0.7%:標準
▽2~5%:原子炉燃料(軽水炉用)
▽3.67%以下:イラン核合意の規定値
▽20%以上:高濃縮ウラン
▽90%以上:核兵器用
イランは長い間、核兵器開発を否定してきた。しかし、イランはウラン濃縮を加速させ、兵器級とされる90%に近い60%の濃縮を続けている。
トランプ氏は1期目を通じて実践してきたイランに対する厳しい経済制裁を再開する大統領令に署名。イランの主要収入源である石油産業を標的とする制裁措置が発動した。
ロイター通信は2日、イラン政府高官の話しとして、「3日にイタリア・ローマで予定されていた第4回協議が延期された」と報じた。
ルビオ氏はイランに対し、ウラン濃縮を止めるよう求め、「原発計画のために濃縮ウランが必要であれば、輸入すべきだ」と述べた。
イランは平和利用であることを理由にこれを拒否し、米国に制裁を解除するよう求めている。
トランプ氏は最初の任期中、厳しい制裁を科し、イランの石油輸出をほぼゼロに追いやった。イランはバイデン政権下で制裁逃れに成功、輸出量は増加した。トランプ氏はこれを再びゼロにするつもりでいる。