◎イランの通貨リヤルは「1ドル=70万リヤル」前後で取引されている。
イラン、首都テヘランの民家(Getty Images/AFP通信)

歴史的なエネルギー危機と通貨安に直面しているイランで大規模な停電が発生し、何百万人もの市民が混乱に直面している。

大統領府の報道官は18日、燃料不足により、13の発電所が稼働できずにいると明らかにした。

イランの気温は今週、氷点下まで下がり、電力消費が急増。首都テヘランの行政機関、学校、銀行、企業の大部分が停電に備え、業務を控えた。

アリアバディ(Abbas Aliabadi)エネルギー相は記者会見で、「電力設備に問題はないので、石油省に燃料の供給を急ぐよう求めている」と語った。

この数日、全国で予告なしに停電が繰り返されている。地域によっては10時間以上停電することもあるようだ。

産業界でも大規模な停電が発生。電力を大量に消費する大企業だけでなく、全国の多くの中小企業にも影響が出ている。

ペゼシュキアン(Masoud Pezeshkian)大統領は先月、計画停電を実施すると突然発表した。政府は冬季の大気質悪化に対処するため、石炭火力発電所の稼働を抑えたいと主張している。

テヘランの大気質は先週急速に悪化。政府はすべての官庁、大学、学校を2日間閉鎖した。

イランの通貨リヤルは「1ドル=70万リヤル」前後で取引されている。

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