◎決選投票は7月5日に行われる。
イランの大統領選が29日に行われ、改革派のペゼシュキアン(Masoud Pezeshkian)元保健相と強硬派のジャリリ(Saeed Jalili)氏が決選投票に進むことが決まった。
国営メディアによると、投票率は39.9%で過去最低を更新。前回2021年は48.8%、3月の議会選は40.6%であった。
開票の結果、過半数を獲得した候補はおらず、ペゼシュキアン氏が1040万票、ジャリリ氏は940万票。他の2候補を退け、決選投票に進むことが決まった。
決選投票は7月5日に行われる。
イランの大統領は主に外交を担当する。反体制派は大統領を最高指導者ハメネイ(Ali Khamenei)師の「報道官」と呼んでいる。
投票を棄権したという首都テヘランの女性はAP通信の取材に対し、「この国はどうしようもないので、外国に移住する予定だ」と語った。
イランの経済は米国の制裁で著しく悪化。当時のトランプ政権はイラン核合意から離脱し、イランの外国資産を凍結したうえで、原油、天然ガス、石油化学製品などに対する投資を禁じた。