◎アラグチ外相はイスラマバード近郊の空港で政府関係者らに迎えられ、市内に移動。5日にシャリフ首相ら政府高官と会談する予定だ。
イランのアラグチ(Abbas Araghchi)外相が5日、パキスタンの首都イスラマバードに到着した。
イラン外務省によると、アラグチ氏はイスラマバード近郊の空港で政府関係者らに迎えられ、市内に移動。5日にシャリフ(Shehbaz Sharif)首相ら政府高官と会談する予定だ。
アラグチ氏はイスラエルとの緊張が高まる中、アラブ諸国を歴訪。この数週間でトルコ、エジプト、シリア、レバノン、カタール、オマーン、イラクなどで外相らと会談している。
イラン当局は10月26日にイスラエルが軍事基地に報復攻撃を仕掛け、少なくとも5人が死亡したことを受け、さらなる報復を示唆している。
パキスタンはイスラエルの攻撃を強く非難した。
パキスタン外務省は声明で、「今回の訪問は貿易、エネルギー、安全保障など、幅広い分野でパキスタンとイランの協力と対話を進める重要な機会になる」と述べた。
イランはエネルギー不足に悩むパキスタンに天然ガスを供給するため、2013年に着工し、長らく停滞している数十億ドル規模のガスパイプライン建設プロジェクトを復活させようと何年も模索してきた。
このプロジェクトは米国がイランの核開発計画に対して課した制裁により中断されている。