イラン当局が武装勢力6人射殺、イスラエルとの関連指摘=国営メディア
シスタンバルチスタン州はアフガニスタンおよびパキスタンと国境を接し、イスラム過激派、麻薬密売組織、民兵が時折衝突している。
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イランの治安部隊が南東部シスタンバルチスタン州で武装勢力の戦闘員6人を射殺した。国営イラン通信(IRNA)が23日に報じた。
同州では前日、5人の警察官が射殺される事件が発生していた。
IRNAは治安筋の話しとして、「この武装勢力はイスラエルとつながりがあり、イスラエルの対外諜報機関モサドの訓練を受けた可能性がある」と伝えている。
イスラエル側はこの主張に対するコメントを出していない。
IRNAによると、治安部隊はこの勢力の構成員2人を逮捕したという。8人のうち7人は外国人であったと伝えているが、国籍には言及していない。
イラン警察は今月初め、6月に発生したイスラエルとの12日間の戦争中に2万1000人の容疑者を逮捕したと明らかにした。
治安当局は6月13日に始まった戦争を受け、検問所の設置を含む大規模な摘発キャンペーンを開始。市民に対し、「イスラエルのスパイ」の可能性がある不審人物を報告するよう求める「公的報告制度」も導入した。
この制度導入後、市民からの通報件数が41%増加し、その結果、12日間の戦争中に2万1000人の容疑者が逮捕されたとのこと。
シスタンバルチスタン州はアフガニスタンおよびパキスタンと国境を接し、イスラム過激派、麻薬密売組織、民兵が時折衝突している。
7月末には州都ザヘダンの裁判所に身元不明の武装兵が押し入り、銃を乱射、子供を含む6人が死亡、20人が負傷した。
24年10月には治安部隊の車列が攻撃を受け、少なくとも10人の警察官が死亡した。
シスタンバルチスタン州の過激派や民兵はより大きな権利と自治を求めて戦っている。
イラン指導部はその一部が外国勢力と連携し、国境を越えた密輸や反乱に関与していると主張している。