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イラン、イスラエルに情報提供した男性の死刑執行=国営メディア

イランは数十年にわたるイスラエルとの影の戦争が続く中、モサドに協力したり、情報を提供した多くのスパイを処刑してきた。
イランの国旗(Getty Images)

イラン当局がイスラエルのスパイとされる男性の死刑を執行した。国営イラン通信(IRNA)などが17日に報じた。

それによると、この男性はイランのデータセンターや保安施設に関する機密情報を収集し、イスラエルの工作員に提供したという。

IRNAは情報筋の話しとして、「この男は通信・軍事・保安施設関連の企業の下請けとして、産業用冷却装置の業務に従事していた」と伝えている。

男性はイスラエルの対外諜報機関モサドに情報を売却したとされる。

オスロに拠点を置く人権団体らは、この男性がウクライナ軍での戦闘を申し出る書簡をウクライナ大統領府に送ったことで拘束されたと報告していた。

イランはロシアにドローンを供給しており、ロシアはこれをウクライナ侵攻に使用している。

イランは数十年にわたるイスラエルとの影の戦争が続く中、モサドに協力したり、情報を提供した多くのスパイを処刑してきた。

イランは6月に勃発したイスラエルとの12日間戦争以来、イスラエルのスパイとされる8人の刑を執行した。

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)によると、イランで昨年死刑に処された人は確認できているだけで901人。15年以来の水準に達したという。

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