◎イランとイスラエルは長年、互いにスパイ行為を働いてきた。
イラン当局が宿敵イスラエルの対外諜報機関モサドの諜報員を処刑した。国営イラン通信(IRNA)が16日に報じた。
それによると、このスパイは外国の諜報機関と関係があり、機密情報の漏洩に関与した疑いで逮捕・起訴されたという。
IRNAは関係者の話しとして、「司法当局はシスタンバルチスタン州ザヘダンの刑務所で刑を執行した」と伝えている。
イラン当局は昨年4月、モサドに関連するグループに属するとされる3人を逮捕した。処刑された人物がそのうちの1人であるかどうかは不明である。
イランとイスラエルは長年、互いにスパイ行為を働いてきた。
イスラエルはイランを最大の脅威とみなし、「核兵器保有を阻止するためには軍事行動も辞さない」と警告している。
イランは核開発に関する西側の告発を否定し、イスラエルが行動を起こせば厳しく対応すると誓っている。
イランは時折、米国やイスラエルを含む外国のスパイだとする人物を拘束したと発表する。
2020年、当局は米国のドローン爆撃によって殺害された革命防衛隊の将軍に関する情報を米国とイスラエルにリークしたとして有罪判決を受けたイラク人を処刑した。