◎タリバンは2021年8月に政権を奪取して以来、イスラム法(シャリア)の厳しい解釈と制限的な措置の一環として、音楽を禁止してきた。
イラン政府は20日、アフガニスタンの特使が首都テヘランでの式典中、イラン国歌が流れた際に起立しなかったことを受け、不快感を表明した。
この式典は19日に開催された。
アフガンの外交官は18日、パキスタンの式典中にもパキスタン国歌が流れた際に起立しなかったとして批判されていた。
タリバン暫定政権はどちらのケースについても、自国では音楽演奏中には座るのが習慣だと述べている。
国営イラン通信(IRNA)によると、外務省がこの駐アフガン特使を召還し、説明を求めたという。同省はこれを「アフガン特使による型破りで容認できない行動」と呼び、批判した。
アフガン特使はこの行動を謝罪したものの、「アフガンの規律に従った」と強調した。「私たちの国では、歌を歌うときは座る。私はその規範に従ったのです。ご立腹された方々にはお詫び申し上げます...」
IRNAは在イラン・アフガン大使館の声明を引用し、「特使の行動は個人的な判断に基づくものであり、タリバン政府の見解を反映したものではない」と報じた。
タリバンはパキスタンの事件についても声明を出し、「音楽なしで国歌が斉唱されていたら、外交官は躊躇することなく立ち上がり、敬意を表していた」と説明している。
タリバンは2021年8月に政権を奪取して以来、イスラム法(シャリア)の厳しい解釈と制限的な措置の一環として、音楽を禁止してきた。