イラン、イスラエル諜報機関のスパイ20人逮捕、司法省が発表

イランは数十年にわたるイスラエルとの影の戦争が続く中、モサドに協力したり、情報を提供した多くのスパイを処刑してきた。

イランの司法当局は9日、過去数ヶ月間でイスラエルの対外諜報機関モサドの諜報員とみられる20人を逮捕したと明らかにした。

司法省の報道官は記者団に対し、「逮捕された20人の容疑者のうち一部に対しての起訴は取り下げられ、釈放された」と語った。具体的な人数は明言しなかった。

また報道官は「司法はシオニスト政権のスパイや工作員に対して一切の寛容を示さず、厳正な処分を下すだろう」と述べた。

国営イラン通信（IRNA）によると、詳細は後日公表される予定。

イランは数十年にわたるイスラエルとの影の戦争が続く中、モサドに協力したり、情報を提供した多くのスパイを処刑してきた。

イスラエルのスパイ活動で有罪判決を受けたイラン人は今年大幅に増加し、過去数ヶ月間で少なくとも8件の死刑が執行された。

国連人権高等弁務官事務所（OHCHR）によると、イランで昨年死刑に処された人は確認できているだけで901人。15年以来の水準に達したという。

イラン当局は12日間にわたるイスラエルとの戦争で民間人436人、治安要員435人を含む1190人のイラン人が死亡したと報告している。