イラン警察、イスラエルとの12日間戦争中に2万1000人逮捕=国営メディア
イランは数十年にわたるイスラエルとの影の戦争が続く中、イスラエルの対外諜報機関モサドに協力したり、情報を提供した多くのスパイを処刑してきた。
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イランの警察当局が6月に発生したイスラエルとの12日間の戦争中に2万1000人の容疑者を逮捕した。国営イラン通信(IRNA)が12日に報じた。
治安当局は6月13日に始まった戦争を受け、検問所の設置を含む大規模な摘発キャンペーンを開始。市民に対し、「イスラエルのスパイ」の可能性がある不審人物を報告するよう求める「公的報告制度」も導入した。
IRANは国家警察の声明を引用し、「この制度導入後、市民からの通報件数が41%増加し、その結果、12日間の戦争中に2万1000人の容疑者が逮捕された」と報じた。
逮捕された人々がどのような罪に問われているかは不明。イラン指導部は以前、イスラエルの攻撃を誘導する可能性のある情報を提供した人物が摘発の対象になると言及していた
イランは数十年にわたるイスラエルとの影の戦争が続く中、イスラエルの対外諜報機関モサドに協力したり、情報を提供した多くのスパイを処刑してきた。
イスラエルのスパイ活動で有罪判決を受けたイラン人は今年大幅に増加し、過去数ヶ月間で少なくとも8件の死刑が執行された。
イラン当局は12日間にわたるイスラエルとの戦争で民間人436人、治安要員435人を含む1190人のイラン人が死亡したと報告している。
この戦争はイランに不法滞在しているとアフガン難民の大量強制送還につながった。
人権団体は当局が一部のアフガン人をイスラエルのスパイと呼び、退去しなければ訴追すると脅したと非難している。
IRNAは声明を引用し、「警察当局は2774人の不法滞在者を逮捕し、その携帯電話を検査することで30件の特殊な安全保障案件を発見。スパイ容疑者261人と、無断撮影の容疑で告発された172人も逮捕した」と報じた。