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イラン外相「核開発めぐる圧力には応じない」西側に警告

E3はイランが米国との協議を再開すれば、外交的解決の機会を与えるため、制裁再開を最大6カ月間延期する用意があると提案している。
イランのアラグチ外相(Getty Images/AFP通信)

イランのアラグチ(Abbas Araghchi)外相は22日、「数十年にわたる核開発問題を解決する唯一の道は外交である」と主張し、国連制裁が迫る中、「西側諸国は協力か対立かを選択すべき時が来た」と述べた。

アラグチ氏は国営テレビのインタビューで、「ニューヨークの国連本部で国際原子力機関(IAEA)のグロッシ(Rafael Mariano Grossi)事務局長と会談し、この問題について協議する予定だ」と語った。

ロイター通信によると、会談は23日に行われる予定。

アラグチ氏は「彼らは我々が圧力や脅迫に応じないことを知っている」と述べ、「今後数日で外交的解決策を見出せればと願う。さもなければ我々は適切な措置を取る」と警告した。

E3(フランス、ドイツ、イギリス)は欧米側が求める「核査察」と外交交渉の再開にイランが応じない場合、制裁を再開する可能性があると警告してきた。

国連安保理は週末、制裁再発動に向けた30日間の手続きを開始した。

これは常任理事国の拒否権でも回避できないように設計されており、イランがE3の要求に応じなければ、10月中に発効する可能性がある。

E3はイランが米国との協議を再開すれば、外交的解決の機会を与えるため、制裁再開を最大6カ月間延期する用意があると提案している。

イランとIAEAは9月9日、核関連施設の査察再開で合意した。

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