◎アモウ・ハジさんはイラン南部ファルス州在住。半世紀以上身体を洗わず、きれいな水と石鹸を使うと病気になると主張していた。
イラン、タバコを吸うアモウ・ハジさん(Getty Images/AFP通信)

国営イラン通信(IRNA)は25日、世界一汚い男と呼ばれたアモウ・ハジ(Amou Haji)さん(94歳)が死去したと報じた。死因は明らかにされていない。

IRNAなどによると、ハジさんは南部ファルス州在住。半世紀以上身体を洗わず、きれいな水と石鹸を使うと病気になると主張していたという。

しかし、ハジさんの友人は数十年に渡ってハジさんに身体を洗うよう求めてきた。

IRNAによると、ハジさんは友人の訴えに応じ、数カ月前に身体を洗ったという。しかし、ハジさんはその直後に体調を崩し、23日に亡くなった。

IRNAはハジさんの死因に言及せず、「煙草をこよなく愛したハジさんは静かに息を引き取った」と報じている。

ハジさんは地元紙が2014年に行ったインタビューで、ヤマアラシが好物だと明らかにしていた。

またハジさんは身体を洗わなくなった理由について、「若い頃に経験した挫折に基づいている」と説明した。

IRNAによると、ハジさんは半世紀以上風呂に入らなかったため、皮膚はすすと膿で覆われ、不衛生な水を使った料理を好んでいたという。

またハジさんは生粋のヘビースモーカーで、一度に数本タバコをふかすことも珍しくなかったようだ。

ハジさんの友人はIRNAのインタビューで、「ハジさんはきれいな水を飲ませようとする悲しんだ」と語った。

専門家によると、不衛生な水と喫煙は寿命を確実に縮めるという。しかし、ハジさんは94歳まで生きた。

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