イラン当局、燃料密輸でエスワティニ船籍の船舶拿捕
拿捕された船は約35万リットルの“密輸燃料”を積載しており、司法命令に基づきイラン南部の港に停泊しているという。
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イラン革命防衛隊(IRGC)は11月30日、ペルシャ湾で燃料の密輸を企てたとして、エスワティニ王国籍の船舶を拿捕したと発表した。乗組員は13人と伝えられている。
IRGCによると、拿捕された船は約35万リットルの“密輸燃料”を積載しており、司法命令に基づきイラン南部の港に停泊しているという。
燃料は陸揚げされ、調査と処理が進められているとのこと。
国営イラン通信(IRNA)はIRGC報道官の話しとして、「この摘発は定期的な海域監視の下で行われた」と報じた。
イランは不法な燃料密売および密輸対策を継続・強化する決意を改めて示した形だ。
この拿捕はイラン国内における燃料価格の低下、通貨の下落を背景とした、燃料の陸海両ルートでの密輸多発に対する警戒の一環とみられている。
イラン当局は近年、ペルシャ湾および中東域で多数の密輸船を摘発してきた。
ただし、発表には船舶の所有者、最終航行の出発地や目的地、密輸の出どころとされる燃料の種類や元の積荷港などの詳細は含まれておらず、今後の捜査や公表による裏付けが待たれる。
IRGCは「国境と海域の警備強化」を理由に挙げており、国際的な監視の目もあって、今後も波紋を呼ぶ可能性がある。
中東湾岸地域は世界の重要な石油・燃料輸送ルートが集中する海域であり、こうした密輸摘発が相次ぐ背景には、国家レベルの燃料価格統制、経済制裁回避、あるいは地下市場の存在などがあるとの分析もある。
今回の拿捕はそうした構造的な問題の一端を示すものである。
