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イランがホルムズ海峡に機雷敷設、米軍の攻撃かいくぐる=報道


海峡の安全が脅かされれば、国際エネルギー市場に大きな影響を与える可能性が高い。
2026年3月7日/オマーン湾に停泊中のタンカー(AP通信)

イランがペルシャ湾とオマーン湾を結ぶ要衝ホルムズ海峡に機雷を敷設した。ロイター通信が11日に報じた。それによると、敷設された機雷は12個とみられ、海峡の航行再開を巡る状況をさらに複雑にしている。

ホルムズ海峡は世界の原油や液化天然ガス(LNG)の輸送において極めて重要な航路であり、通常は世界の石油輸送量の約2割がこの海峡を通過する。海峡の安全が脅かされれば、国際エネルギー市場に大きな影響を与える可能性が高い。

今回の機雷敷設は米イスラエルがイランに対して軍事行動を開始してから12日が経過する中で明らかになった。戦闘の激化に伴い、海峡周辺の安全確保が難しくなり、実質的に航行が停止した状態が続いている。こうした状況を受け、世界のエネルギー価格は上昇圧力を受け、イラン軍は原油価格が1バレル=200ドルに達する可能性もあると警告している。

米軍は機雷敷設に関与したとみられるイランの艦船を攻撃し、機雷敷設用の小型船16隻を破壊したと発表している。しかし、米軍は機雷の正確な位置を把握しているとされる一方、商船の護衛や機雷除去作業の具体的な方針については明らかにしていない。

また、イラン側は米国やイスラエルによる攻撃が続く場合、地域から「一滴の石油も出させない」と警告し、海峡をめぐる緊張が一層高まっている。近年の戦略でもイランは機雷や小型高速艇、対艦ミサイルなどを組み合わせ、狭い海峡での航行を妨害する非対称戦を重視してきた。

ホルムズ海峡は最も狭い地点で幅が約34キロメートルしかなく、実際の航路は片側約3.2キロメートルに限られる。このため機雷が設置されれば船舶の航行は大きく制限され、除去作業にも時間がかかる可能性がある。

今回の機雷敷設により海峡の安全確保はさらに難しくなり、軍事衝突の拡大やエネルギー市場の混乱につながるとの懸念が強まっている。国際社会は事態の沈静化と海上交通の回復に向け、緊張の行方を注視している。

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