イラン当局、反体制派グループに関与した2人を処刑=国営メディア
報道によると、処刑された2人は反体制組織「ムジャヒディン・ハルク(イスラム人民戦士機構、PMOI)」との関係やテロ攻撃への関与で有罪判決を受けていた。
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イラン当局が反体制派組織に関与したとされる2人を処刑したことが明らかになり、国内の反対勢力への締め付けが一段と強まっている。国営イラン通信(IRNA)が4日に伝えたもので、政府による一連の強硬措置の最新事例とみられている。
報道によると、処刑された2人は反体制組織「ムジャヒディン・ハルク(イスラム人民戦士機構、PMOI)」との関係やテロ攻撃への関与で有罪判決を受けていた。当局は両者が武装行為に関与し、国家の安全を脅かしたと位置付け、司法手続きを経て死刑を執行したとしている。
今回の処刑は単発の事例ではなく、同様の容疑で拘束された人物の処刑がここ数日間で相次いでいる。報道では、同じ組織に関与したとされる複数の人物がすでに処刑され、当局が反体制勢力に対する圧力を強めている実態が浮き彫りとなっている。
PMOIはイラン政府に反対する主要な組織の一つで、国外を拠点に活動している。当局はこれをテロ組織に指定し、関係者に対して厳しい取り締まりを続けてきた。一方で、PMOI側は今回の処刑について、政府が自らの弱体化を隠すために政治犯を処刑していると批判している。
こうした強硬措置の背景には、国内外で高まる緊張がある。イランは現在、米国・イスラエルと戦争状態にあり、一部地域で抗議デモや政治的不安が続いている。このような状況下で当局が反体制派の動きを警戒し、統制を強めているとの見方が広がっている。
人権団体などはイランでの死刑執行の増加に懸念を示している。昨年から今年にかけての抗議運動以降、反体制的な活動に関与した人々に対する厳しい判決が相次ぎ、十分な法的手続きが保障されていないとの批判も根強い。戦時下という状況が、こうした対応をさらに加速させている可能性も指摘されている。
今回の処刑はイラン政府が内政の安定維持を最優先課題としていることを改めて示した形である。同時に、国際社会からの人権面での批判が強まることも予想される。中東情勢の緊張が続く中、国内統制と対外関係の双方でイランを取り巻く環境は一層厳しさを増している。
