イラン、イスラエルのスパイ数十人逮捕=国営メディア
米国とイスラエルによる空爆が続く中、イラン政府は情報漏えいや反政府活動を警戒しており、治安当局による大規模な摘発が続いている。
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イラン当局は15日、イスラエルに情報を提供した疑いがあるとして、国内各地で数十人を逮捕したと発表した。米国とイスラエルによる空爆が続く中、イラン政府は情報漏えいや反政府活動を警戒しており、治安当局による大規模な摘発が続いている。
国営イラン通信(IRNA)によると、北西部の西アゼルバイジャン州で少なくとも20人が逮捕された。地元検察は逮捕された人々が軍や治安機関の施設の位置情報をイスラエルに送信していた疑いがあると説明している。こうした情報はイスラエルの攻撃目標の特定に利用された可能性があるとみられている。
また北東部でも10人が逮捕された。容疑者たちは軍事拠点や重要インフラの情報を収集して外国勢力に渡していた疑いが持たれているという。当局は国内に潜むスパイを摘発するため、治安機関や革命防衛隊(IRGC)の情報部門が連携して捜査を進めていると説明した。
IRGCの地方情報組織は声明で、イスラエルと米国が軍事攻撃と並行して国内の「スパイや協力者」を利用し、社会不安を引き起こそうとしていると主張した。政府はこうした動きを国家安全保障への重大な脅威と位置付け、取り締まりを強化している。
今回の摘発はイスラエルと米国による軍事作戦が続く中で行われた。報道によると、イスラエル軍は近年、現地の協力者から得た情報を基に標的を選定する作戦を強化し、情報提供者の存在が軍事行動の重要な要素になっている。
イランでは外国勢力との協力を理由とした逮捕が相次いでいる。政府は情報漏えいを防ぐため、通信やインターネットの統制も強め、今回の紛争開始以降は通信環境が大きく制限されたとの報告もある。違法とされる衛星通信機器の使用や外国メディアへの情報提供も厳しく取り締まられている。
一方で、人権団体などからは、指導部が安全保障を理由に反政府的な人物や市民を広く拘束しているとの批判も出ている。過去にも同様の摘発が行われ、多数の市民や活動家が拘束された。
中東では現在、イスラエルとイランを中心とする軍事的緊張が高まり、各国への攻撃や報復が続いている。こうした状況の中で、イラン政府は国内の治安維持を最優先課題とし、今後もスパイ活動の摘発を含む内部統制が一層強化される可能性がある。
今回の一連の逮捕は軍事衝突だけでなく情報戦や内部工作が重要な役割を果たしていることを示している。イランとイスラエルの対立が続く中、両国の諜報活動や情報戦は今後さらに激化するとの見方も出ている。
