IMF、サウジの25年GDP成長率予測3.5%に引き上げ
原油価格の低下はサウジの国家財政に打撃を与え、同国は今年約270億ドルの財政赤字を計上する見込みである。
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国際通貨基金(IMF)は26日、サウジアラビアの2025年GDP成長率予測を3%から3.5%に引き上げた。
政府主導のプロジェクトへの需要を背景に、OPECプラスの原油減産の段階的な見直しが後押しした。
原油価格の低下はサウジの国家財政に打撃を与え、同国は今年約270億ドルの財政赤字を計上する見込みである。
それでも、同国は石油依存からの脱却を目指す大規模な経済変革プログラム「ビジョン2030」を推進している。
このプログラムの下、サウジは近年、スポーツ、観光、エンターテインメント分野に多額の投資を行ってきた。
政府支出と国内需要が原油価格の低下にもかかわらず成長を後押しすると見込まれている。
IMFは報告書の中で、「政府主導のプロジェクトを含む堅調な国内需要が、世界的な不確実性の高まりと原油価格の見通しの悪化にもかかわらず、成長を牽引し続けるだろう」と指摘している。